柴犬と豆柴
豆柴は柴犬
日本の高齢化や住宅事情などで、小さい犬が好まれている昨今、柴犬も例外ではありません。
昔はお庭番で外飼いだった柴犬も、お家の中で飼われるのが当たりまえの時代、小さい柴犬が好まれるのも当然の流れだと思います。
小さい柴犬同士を交配して小型化させ豆柴と呼んで、2008年頃から増え始めましたが、犬種は普通の柴犬です。
豆柴のサイズですが成犬で5キロ程度だと聞きました。
5キロと言えば少し大きいトイプードルやミニチュアダックス、シーズー程度の大きさです。
またそれより小さい柴犬を【小豆柴】というそうで体重は3キロ台でした。
日本犬の血統書を主に発行団体の日本犬保存会の、柴犬標準の体高と体長では8キロ~12キロ程度が一般的な柴犬となっています。
もし我が家の柴犬が日本犬保存会の展覧会に出展したければ、性別規定の体高体長など、基準容姿を満たさなければなりません。
豆柴サイズは当然規格外の為、展覧会向きではありません。
家庭犬で飼うのであれば、規格外に小さくても大きくても、全然問題はありません。
マンションなどの室内飼いできる柴犬として人気の豆柴です。
生体価格も当然高価になります。
ペットショップで豆柴しとて買ったのに、大きくなったという話はとても沢山あります。
そもそも、豆柴という公認犬種は存在しておらず、昨今では、豆柴という単語が誤解され浸透しています。
そのため、小柄に生まれた柴犬を豆柴として売る業者や、食餌制限を行い、成長を抑制して小さく育てた柴犬を売るケースなどがあり、購入時のトラブルも増加しています。
豆柴を作るのにポメラニアンやスムースチワワと交配させたという噂話も聞きます。
過去に流行った犬種達と同じ道を豆柴も進んでいるように思えてなりません。
人気犬種は急激に個体を増やすので、近親交配なども考えられます。
先天性の疾患を持った弱い犬が、家庭犬になって悲しい思いをしないためにも、安易に豆柴を求めるのはやめましょう。
信頼できるブリーダーを探すなど、ユーザー側も情報収集する努力が必要です。
豆柴の血統書を発行する団体も、ここ数年できたそうですが、豆柴は柴犬です。
先祖犬は日本犬保存会かジャパンケンネル籍でしょうから、ネットで調べるのもいいかもしれません。
幾ら両親が豆柴サイズでも、隔世遺伝で大きく成長することもあるようです。
うちの看板犬だったゴロは、両親が普通サイズの柴犬ですが、20キロにも成長しました。
ただ、豆柴になる仔犬は普通サイズの柴犬の子と比べれば明らかに小さいことが分かります。
月齢なども考慮し、たくさんの仔犬を見るのも、豆柴を求める際の参考になると思いますよ。